モロッコに行ってきました.7



いよいよマラケシュ


私の旅の中で一番印象に残る街


メルズーガの砂漠あたりからなんとなく怪しかった体調がここでピークを迎える

発熱、寒気、腹痛、容赦ない

加えそこにマラケシュのエネルギー



ちょっと雰囲気を感じたい方はネットでマラケシュを調べるとギラッギラの写真が出てくるのでそちらを是非


街もギラギラだけど何よりも人がすごかった
フナ広場という屋台が100台くらい並ぶ場所での客引きはもう今までとか比べ物にならなくて
歩かせてくれないレベルでこっちが歩きながらでもびっしり目の前から離れなかったり
平気で腕を引っ張ったり肩を触ったり


体調も相まってもうひとつひとつに対応してる場合じゃなかった


食べ物に興味があっても人に嫌気がさしてそこのお店に入りたくなくなる




にこにこして何も言ってこないお店を選んでしまう


押して押して押しまくるのは逆効果だということは、きっと誰一人わかってないんだろうなって


全てが荒いというか
基本的にお金を払ってくださいじゃなくて
金払え、なんだなって感じて

なんでなんだろうって単純に思ってたのが


こないだモロッコが出てるから観た億男って映画の中でなんとなくわかった


途中でモロッコ人が言うセリフがあって


"日本人は暇だからモロッコにきてる"

彼らの中に渦巻く何かが全部ここに込められてた気がした

モロッコに行ってその空気を知ってるから
この言葉が意味するもの、この言葉に込められてる感情、空気、みたいなものが、フラッシュバックした


私は東京ですら欲の塊のような空気に酔って気持ち悪くなってしまうときがあるけど


マラケシュは比じゃなかった
もう欲が爆発して飛び散り回ってる



人のエネルギーってここまで強くなれるんだって


どっと疲れた


次の日私はぶっ倒れて一日中リヤド(宿)で寝込んでいたため写真はほぼ撮れなかった、、


この日は立つのも目を開けるのも苦痛で
夜になるまで寝ていた
本当に動きたくなかったあんなに毎日楽しかったモロッコもこの日だけは最悪だった


とはいうもののせっかくのマラケシュ最終日
再びフナ広場に顔を出すことにしたけど


リヤドを出た瞬間全部吸い取られてしまいそうで

目、鼻、耳、口、もうどこからも何も感じたくなかった

全てを拒絶した

毎日歩いたメディナの雰囲気も並ぶお土産やさんも食べ物も飛び交うアラビア語も匂いも
限界だった



毎日しっかり書いていた日記もマラケシュだけ極端に短い、笑

人に見せようと思って書いてなかったのでだいぶ殴り書きで表現もよろしくないですが



賑やかだったとかお土産がたくさんあったとかキラキラしてたとか

そんな感想は書こうと思えばいくらでもかけたけど

そのまま、できるだけそのまま、書きました



マラケシュ自体は毎日お祭り騒ぎの楽しい街なんだと思う


マラケシュはモロッコの集大成


私はこんなに何かを感じ取ることを拒んだのは初めてで


それだけモロッコの本気がそこにはあった


私がモロッコ旅を思い出して一番に感じるのはあのときの吐き気


体調が良かったらきっと感じ方も違ったよね

でもこれでよかった

って本気で思える

モロッコを体できちんと感じれた証拠



マラケシュ、最高に面白かった

3コメント

  • 1000 / 1000

  • onai

    2019.05.22 02:18

    モロッコのいろんな街でいろんなことを感じてきたからこそマラケシュのエネルギーがよりダイレクトに伝わってきたのかな。観光サイトとかでも見れるきれいなものだけじゃなくて、ゆんちゃんが現地で感じたことがストレートに聞けて読んでておもしろかったです。
  • みっきー

    2019.05.21 20:48

    海外、本当に必ず体調悪くなるんだよね。 まあ10年近く行ってないしまた行ってみたいなとも思うんだけど。
  • ビフテキ

    2019.05.21 16:09

    体調…大事…( ゚д゚)